好色一代男 (1961)

元禄期を背景に世之介の女体遍歴を描いた井原西鶴の「好色一代男」の映画化で、白坂依志夫が脚色し増村保造が監督した。撮影は村井博。

監督: 増村保造
出演:市川雷蔵、若尾文子、中村玉緒、船越英二、二代目水谷八重子、近藤美恵子、浦路洋子、阿井美千子、二代目中村鴈二郎、大辻伺郎、藤原礼子、中川弘子

好色一代男 (1961)のストーリー

但馬屋の伜、世之介(市川雷蔵)は父親夢介(二代目中村鴈二郎)の心配をよそに、数々の女遊びに夢中だった。特に遊女吉野太夫(二代目水谷八重子)とは起請文を交すほどの深い仲。あまりの伜の放蕩にたまりかねた夢介は、豪商春日屋の娘お園(浦路洋子)との縁組を進めるが、お園にも意中の男があるのを知った世之介はそれをぶちこわしてしまう。ついに世之介は勘当代りに江戸の出店へ修業に出された。だが彼は江戸に着くや支配人をだましてのしたいほうだい。通人月夜の利佐の手引で吉原一の高尾太夫(近藤美恵子)に会うが、利佐と高尾の愛情を知って気前よく身請けしてやる。ついに世之介は勘当を申渡された。

申訳にもと頭を丸めた世之介だったが、寺でも彼の浮気はおさまらず、寺を追放される破目となる。その世之介を慰めるのは色比丘尼(中川弘子)であった。世の中のがめつさをいやというほど知らされた世之介は流れ流れて北国の漁師町へ。網元の妾のお町(中村玉緒)にいい寄るとお町はころりと参ってしまう。だが駆落ちをはかった二人は、たちまち追手に捕えられ、世之介は半殺しの目に会った。

それから数年、今は私娼のヒモになり下がった世之介は田舎大尽のお供で旅から旅へ。今は姥桜の吉野太夫と再会したものの遊女のまことは金だとあしらわれ世之介は唖然とする。久しぶりに両親に会おうと但馬屋の前に来ると、父親が臨終のまぎわ。夢介から三つの遺言を申渡された世之介だったが、彼はニベもなくはねつける。このショックで両親は相ついで死んでいった。今や但馬屋の当主となった世之介は思うがままの女遊び。評判の夕霧太夫(若尾文子)を大金をつんで自分のものにしようとする。この世之介の放蕩ぶりに役所は冥加金を申しつけるが、彼はそれをハネつける。ために但馬屋は財産没収。いち早くそれを知った世之介は夕霧と共に日本脱出をはかるが、途中役人に襲われ、夕霧は亡くなった。どうしようもない怒りを矢に向ってぶちまけた世之介は、好色丸に乗り、波のユートピアに向って船出するのだった。

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