鯉名の銀平 (1961)

長谷川伸の原作を、犬塚稔が脚色、田中徳三が監督した股旅もの。撮影も同じく武田千吉郎が担当。

監督:田中徳三
出演:市川雷蔵、中村玉緒、成田純一郎、大辻伺郎、安部徹、名和宏、香川良介

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鯉名の銀平 (1961)のストーリー

鯉名の銀平(市川雷蔵)は、かつて大鍋一家では相当に売りこんだ顔だったが、今では、仲のよい卯之吉( 成田純一郎 )とともにかたぎになり、船大工として働いていた。二人は、駄菓子屋の五兵衛の家にで入りしている間に、彼の娘お市(中村玉緒)に惚れるようになっていた。銀平はお市の気持をたしかめようとしていたが、彼女ははっきりした返事をしない。下田港の縄ばりをねらって、親友丑松(安部徹)を先頭に帆立一家が横車を押してきた。しかし、大鍋の親分は、かたぎになった今ではと、子分どもを押さえた。五兵衛は単身なぐりこもうとするが、これを知った銀平は一足先に帆立一家に向った。決闘の場所へ卯之吉が姿をみせた。彼はお市と祝言をすませてきたのだ。銀平は嫉妬に狂ったが、危い卯之吉を救って姿を消した。--それから四年、まだお市のことを忘れられない銀平は、下田に帰ってきた。大鍋の親分が死に、今は下田一帯、帆立一家がわがもの顔にのさばっていた。銀平は、五兵衛のあとをついで商売をしている卯之吉と、お市を物かげから見た。その時、帆立の子分が現われ、店をこわして帰っていった。表に出たお市は銀平を見つけた。この二人を見た卯之吉は、嫉妬から帆立一家にかけこみ斬りこんだ。が、しくじって海中にとびこむ。銀平がかけつけ子分どもを斬り払った。そこへはいあがった卯之吉が丑松を倒した。銀平は目明しの姿を見ると、丑松殺しの卯之吉の非を引きうけ、お縄をうけた。俺が犯人だという卯之吉を、銀平は手で制し、幸せに暮しなといって引かれていった。

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