大菩薩峠・龍神の巻 (1960)

「大菩薩峠(1960)」の第二部で、脚色・衣笠貞之助、監督・三隅研次、撮影・今井ひろしといずれも前作と同じスタッフ。

監督: 三隅研次
出演:市川雷蔵、中村玉緒、本郷功次郎、山本富士子、近藤美恵子

https://youtu.be/fC4SSQGUuMQ

大菩薩峠 竜神の巻 (1960)のストーリー

京の島原で狂乱の机竜之助(市川雷蔵)と宇津木兵馬(本郷功次郎)との対決は、お互いを霧の中に見失ってしまった。裏宿の七兵衛(見明凡太朗)はお松(山本富士子)を島原より身請けし、彼女を部屋に閉じこめた浪人者こそ、お松の爺さんを斬った机竜之助であると初めて語った。兵馬は竜之助を求めて新選組を脱け、お松、七兵衛とともに竜之助の後を追うことにした。

一方、竜之助は八木の街道で、浪人酒井新兵衛に兵法試合を望まれるが、仲裁に入った植田丹後守の人柄に引かれて彼の屋敷にしばらく逗留することとなった。そこで竜之助は過日助けたことのある女、お豊(中村玉緒)と再会した。お豊は心中の生き残りとして屋敷の手伝いをしていたが、土地の庄屋の息子金蔵(片山明彦)に言い寄られて困っていた。ために竜之助が江戸へ発つ時、同行を申し出た。しかし、金蔵は土地の猟師と語らいお豊を奪って去った。上野の旅篭についた竜之助はいつかの浪人酒井新兵衛と会い、天誅組の総裁松本奎堂に引き合わされた。そして遊山がてら彼らと行動をともにすることになった。しかし大敗を喫した天誅組の背後には、藤堂藩、彦根藩などの追手がかかっていた。天誅組と木樵小屋に潜んでいた竜之助は、追手の投げ込む爆薬のため盲目となったが血路を開いて竜神の森へと逃れた。竜神の篭堂で休み、滝にあたって目を洗う竜之助はお豊と再会した。お豊は金蔵にむりやり夫婦にさせられ金蔵の叔父がいとなむ旅篭の夫婦養子となっていた。一方、兵馬も七兵衛の働きによって竜之助の後を確実に追っていた。だが、お松は天誅組騒動の際に巻き添えをくい藤堂藩の作業員黒滝の鬼蔵にさらわれたが、お玉、米友に救われていた。そんな頃、金蔵夫婦の旅篭に兵馬が草鞋を脱いだ。お豊は竜之助の身に危険が迫ったことをさとり、旅支度を整えて篭堂に登った。それを不審に思った兵馬はお豊の後をつけ竜之助に勝負を挑んだ。その頃下の村では金蔵がお豊に逃げられたことを知り狂乱、村中に火を放ちお豊の後を追った。竜神の森で宿命の対決となった。竜之助と兵馬は、--兵馬捨て身の突きをかわした竜之助は断崖から滝壷へ姿を消しすのだった。

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